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朝から柔らかく雨が降っては止み、そしてまた降る……

ややこしい天気だった。

ヤツの居場所まで、直通のバスはない。

ターミナルまで乗って、喫茶店でしばし一服。

色んなケースを考えると、気が休まらない。

思い悩んでいても、面会時間は逃げるだけ。

ミスドは少し混んでいた。

……1つ手前のバス停で降り、しばし歩く。

気持ちを落ち着けるために。

…………

面会室に行くと、運よく隣の売店が空いている時間帯。

看護師さんに、呼んでもらった。

ヤツは俺を見つけると、

途端に笑顔になり、顔をクシャクシャにして、

俺だと分かってくれて、

喜んでくれた。

笑ってくれた、

握手してくれた。温かい掌だった。

先日の非礼を詫びていた。

そんなのいいよ。

ヤツがヤツに戻っていた。

今日はそれで十分だ。

ヤツの気分は上々だった。

少し興奮気味だった。

盛んに、あれを買えだの、これを買えだの、

せがむヤツ。

まるで小さな子どもがおねだりするみたいに。

お前も早く就職しろ、だってさ……

おいおい、俺の心配までしなくていいよ。

持って行ったミスドは、療養所の規定にひっかかり、

7つのうち2つしか渡せなかった。

薬のためか、直ぐに眠気と疲れがヤツを襲う。

すたこらさっさ、すたこらさっさ。

病室に帰っていった……。

大きな波や、小さな波が、

絶えずヤツの心を行き来する。

そしてまた、ヤツは大波小波と、

闘い続ける。

元気な様子を、オカンに伝えてくれと、

俺に頼むヤツ。

帰宅後ヤツの家に電話して、簡単な報告。

お母様、喜んでくださった。

……よかった!

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